部屋の隅を見ている。

ボードゲームや電源ゲームなどすべてのゲームを中心に。あと、TRPGも。気が向いたら他のことも。

ワインを作るにはブランデーが必要

Vintage

各自がワイン畑を持ち、そこにブドウを作付けしてポートワインを作り、セラーで熟成させて販売し、勝利点を稼ぐゲーム。
シンプルルールとノーマルルールがあるのですが、シンプルルールは運に左右される要素が多く、また、明らかに後付けで考えられたルールでコンポーネントの使い方も洗練されていないので、ノーマルルールでプレイすることをおすすめします。
また、プレイ時間は120分となっていますが、長考プレイヤーとやらない限りはそんなにかからないでしょう。
各自がアクションマーカーを持ち、やりたいアクションにマーカーを置いて行動していくデザインのため、ボードにやれることがすべて書いてあってわかりやすいです。
同じアクションを後の方にやると必要なアクションマーカーが増えていくため圧倒的な先手有利で、「親を取る」なんてアクションもあります。
他人に関係するアクションはほぼ無いため、ゲーム性は割とシンプルですが、その行動を先に別の人が取ると必要なマーカー増えるというシステムによって多人数とやるジレンマが作り出され、楽しく対戦できます。
熟成だけは気候風土などの偶発的な事象に左右されるのでダイスで品質を上昇させるというのもいい感じ。
あと、カードがあるのですが、それはべらぼうに強く、しかしそれらを使うためにはカードを取るで1アクション、カードを使うで1アクションの2アクション必要という悩ましさもあります。
ワイン造りのテーマも面白く、それを想像しながらカラフルなキューブを扱っていると本当にワイン業をやっているようで楽しくなります。
しかし、プレイ感はそこまで重くないので繰り返しプレイしたくなる良いゲームです。

あ、タイトルの意味ですが、なぜ過去のゲームではブドウを収穫してポートワインにするのに一畑ごとにブランデーが一つ必要です。
ポートワインに入れているのか、はたまた収穫する人を働かすために必要なのか……